紀元前の中国が発祥と言われるキノは19世紀にアメリカの労働者として入ってきた中国人がアメリカ全土へ広めました。現在では数字をいくつか選んで当てるカジノゲームになっていてルールが簡単なキノは、初心者でもプレイしやすいです。
キノの発祥地と歴史
キノの起源ははっきりとわかっていませんが、紀元前の中国が発祥だという説が有力です。紀元前200年にハン王朝の支配者が自国の住民を助けるお金を集めるため、現在のキノに似たゲームを発明しました。また、万里の長城の建設費用を集めるために使われていたという記録も残っています。現在は数字を当てるゲームとなっていますが、当時は漢字や記号が当てがわれていたようです。
19世紀に入り、鉄道建設や鉱山の労働者としてアメリカへとやってきた中国人により西海岸でキノが伝えられ流行します。一部地域でしか知られていなかったものの、その後も続々と中国の文化が流入していき、その流れでキノは「中国くじ」と呼ばれながらアメリカ全土へと広まって遊ばれてきました。
ギャンブルは許可されていましたがくじは禁止されていた当時のアメリカの法律をかいくぐるため、ランダムな当たり馬を当てるという競馬キノに変化します。だんだんと変わっていく法律とともにキノの形も変化し、最終的には現在のシンプルな数字を当てるゲームへと落ち着きました。また、現在ではヨーロッパの一部地域でも宝くじの一種として使われています。
ゲームの概要
キノは、80個の数字の中から抽選で選ばれるものを当てるという単純なゲームです。選んだ数字の個数とその的中数により賞金の倍率が変化していき、最大の倍率を当てればちょっとした宝くじ並みの金額になることもあります。選べる数字の個数は場所によってまちまちで、1~10つまで自由に選択が可能な所が多いです。ルールは簡単なのですが、実力よりも運が試されるギャンブルとなっています。
キノを遊ぶには、まず数字の書かれた専用のカードが必要です。キノラウンジと呼ばれるエリアへ取りに行くか、カジノ併設のレストランであればテーブルに置いてある場合もあるのでそちらへ取りに行きます。予想する数字をカードの中から選び、その上からバツ印をつけていきます。その後、合計掛け金と遊ぶ回数を記入し、カウンターにいるキノライターもしくはエリアを巡回しているキノランナーと呼ばれるスタッフに掛け金と記入済みカードを渡して、コピーを受けとりましょう。
コピーをもらったらあとは抽選を待つだけです。キノグースと呼ばれる抽選機から20個のボールが出てくるので、その数字が選んだものと合っているかチェックしながらゲームが終わるのを待ちます。電光掲示板で選ばれた数字を公開している所もあるので、その場合は直接見に行かなくても大丈夫です。もし配当が出た場合は、手持ちのカードコピーをキノライターかキノランナーに渡して賞金を受けとります。ただし注意点として受け取りの時間が決まっているので、キノランナーに渡した場合は間に合わなくなってしまっても保証はされません。
キノは場合によっては配当が大きいのですが、そのぶんカジノゲームの中ではかなり分の悪い部類に入り、1ゲーム1ゲームに時間もかかってしまいます。狙ってお金を稼ごうとするにはちょっと難しいかもしれません。掛け金は少なくても参加でき、リラックスできるスペースも設置されているので、勝つことを目的とするよりも気分転換として宝くじ気分でのんびりプレイすることをおすすめします。コツや戦略は特になく、ただ運が頼りのゲームですので、難しいルールや判断が苦手な方にも気軽にプレイすることができるでしょう。
また、デジタル化されたビデオキノも存在します。こちらはゲームセンターのような筐体の形になっていて、スロットマシンと並んで設置されていることが多いです。ラウンジへ行かなくとも一人でプレイすることができるので、気軽に遊ぶことが可能です。ラウンジでやるよりも有利な作りになっているため比較的人気のゲームとなっています。
プレイ可能なオンラインカジノ
キノラウンジはラスベガスやオーストラリアといった本場の大きなカジノ街で見ることができますが、場所を取る割に時間がかかるためカジノ側の利益につながりにくく、設置されているところは減少傾向にあります。ですがビデオキノであれば多くのカジノで設置されていて、特に北米ではよく見られます。
オンラインカジノであれば、ベラジョンやカジ旅などの大手のカジノでも、もう少しマイナーなカジノでも、大体どこでも遊ぶことができます。こちらはビデオキノに近い作りになっており手続きも簡単、さらにカジノ側の取り分もキノラウンジより低くなっているのが特徴です。カジノによって倍率の設定は大きく違っていて、そのため期待値もそれぞれ異なっているので、よく見て選ぶことが重要になってくるでしょう。