オアシスポーカーとはドローポーカーの派生ゲームです。手札は一度だけ好きな枚数交換することができますが、コストを支払わなければならず、コストは勝っても戻ってきません。
オアシスポーカーの流れ

オアシスポーカーとは、プレイヤーとディーラーが1対1で行うポーカーです。配られた5枚のカードで勝負し、役のランクが高い方が勝ちとなります。
プレイヤーはアンティ(参加料)を支払い、席に座ります。アンティの額は任意です。参加しているプレイヤーが全員掛け終わると、各プレイヤーには伏せたカードが5枚ずつ配られます。ディーラーには5枚のうち1枚が公開された状態で配られます。
プレイヤーは自分のカードを確認し、勝負を続けるか、降りるかを選びます。勝負を降りる(フォールド)場合は賭けたアンティは戻ってきません。勝負を続ける場合は、1度だけカードの交換(ドロー)を行うことができます。ドローは任意のため、全て交換しても1枚も交換しなくても構いません。
オアシスポーカーでドローを行う場合、枚数によってコストがかかります。このコストは配当がなく、勝っても負けても没収され、アンティの同額~3倍のコストがかかります。
・1枚交換する場合…アンティと同額のコスト
・2枚交換する場合…アンティの2倍のコスト
・3枚交換する場合…アンティの3倍のコスト
・4枚交換する場合…アンティの2倍のコスト
・5枚すべて交換する場合…アンティと同額のコスト
ドローする場合、ドローしたカードを伏せてからドローコストを支払います。ドローが終わった後、再び勝負するか降りるかを選びます。勝負する場合はコールします。コールボックスの上にカードを伏せて置いた後、アンティに賭けた額の倍のチップを置きます。この後ディーラーのカードが公開され、勝負となります。
ディーラーはAとKのカードを両方持っている場合のみプレイヤーと勝負します。これをクォリファイする、といいます。ディーラーがクォリファイしていない場合、ディーラーは勝負を降りなければなりません。ディーラーが勝負を降りた場合、プレイヤーには始めに支払ったアンティの2倍のチップが払い戻されます。コールに賭けたチップはそのまま戻ってきます。クォリファイしていないディーラーがフォールドするのは強制ルールのため、自分に高い役ができていてもアンティの2倍の払い戻しのみとなります。
ディーラーがクォリファイした場合はそのまま勝負となり、役の高い方が勝ちとなります。
オアシスポーカーの役
オアシスポーカーで用いられる役は通常のポーカーと変わりありません。
・ハイカード
1番弱い役です。役が何も揃っていない状態で、相手よりもカードのランク(数字)が高い状態を指します。ディーラーが勝負をする場合は必ずAとKがあるため、自分のハンドにキングハイ以上の手があるかどうか確認するようにしましょう。
・ワンペア
同じランクが2枚ある状態です。お互いにワンペアだった場合は、ペアになっているカードのランクが高い方が勝ちます。
・ツーペア
同じランクのカードが2枚揃っているものが2組ある状態です。ツーペア同士の場合はランクの高い方のペアを比較し、それも同じ場合はランクの低い方のペアで強さを比較します。
・スリー・オブ・ア・カインド
同じランクのカードが3枚揃っている状態です。日本ではスリーカードとも呼びますが、海外では通じない呼び方なので注意しましょう。
・ストレート
連続したランクが5枚並んでいる状態です。スーツ(カードのマーク)は同じでなくて構いません。ただし、ランクの繋がりはAで一旦途切れるため、K、A、2…という繋げ方はできません。10、J、Q、K、AやA、2、3、4、5といった繋げ方は可能です。
・フラッシュ
同じスーツのカードが5枚揃っている状態です。ランクは連続していなくても構いません。フラッシュ同士の場合は、ランクの高いカードを比較して勝敗を決めます。
・フルハウス
ワンペアとスリーカードが揃っている状態です。フルハウス同士の場合はスリーカードのランクで比較します。
・フォー・オブ・ア・カインド
同じランクのカードが4枚揃っている状態です。日本ではフォーカードとも呼びますが、スリーカードと同様に海外では通じない呼び方です。
・ストレートフラッシュ
ストレートかつ同じスーツのカードが揃っている状態です。
・ロイヤルストレートフラッシュ
ストレートフラッシュかつ、ランクが「10、J、Q、K、A」になっているものを指します。ポーカーの役の中で1番強い役です。かなり出にくい役で、ロイヤルストレートフラッシュが出る確率は0.000154%です。
オアシスポーカーの配当
クォリファイしたディーラーと勝負した場合の配当は以下の通りです。
・ハイカード…1:1(2倍)
・ワンペア…1:1(2倍)
・ツーペア…2:1(3倍)
・スリー・オブ・ア・カインド…3:1(4倍)
・ストレート…4:1(5倍)
・フラッシュ…5:1(6倍)
・フルハウス…7:1(8倍)
・フォー・オブ・ア・カインド…20:1(21倍)
・ストレートフラッシュ…50:1(51倍)
・ロイヤルストレートフラッシュ…100:1(101倍)
オアシスポーカーの注意点
オアシスポーカーには、カリビアンスタッドポーカーのプログレッシブジャックポットや、スリーカードポーカーのペアプラスのような「自分のハンドの役に賭ける」ルールが存在しません。そのため、どれだけいい手が出ていてもディーラーがクォリファイしてない場合、アンティの2倍のチップの払い戻しのみとなります。コールに対する配当はありません。
ドローにもコストがかかるため、よほどいい手が狙える場合でなければフォールドするのが基本的な戦略です。